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最近そんじょそこらに、ペチャンコになった蝉を、見つけます。

一週間啼きつづけ、力尽き、木にしがみつくことのできなくなった蝉が、

歩道に、それは秋の枯れ葉が舞い散るように、ヒラヒラと降りてきます。

仰向けに転がった蝉。

近寄ると、「ギー」と啼きました。

羽音に驚いたわたしは、足早にその場を立ち去りました。

なぜだろう、あの場にいるのが怖かった。

「ギー」は、叫びにも喘ぎにも聴こえ、すごい迫力でした。

全身全霊込めて啼いたような、力強い「ギー」でした。

彼はいま、何を考えているのだろう。

自分がもう死んでしまうことを、分かっているのだろうか。

あの場所にいたら、彼は人間に踏まれてしまうかも知れません。

手足で踏ん張れず、辛うじて羽の力で動き回る彼に、

再び大空に飛び立つ勢いはありません。

彼はそのとき、何を考えていたのでしょう。

帰り道、彼の姿を見つけることは、できませんでした。

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このページは、近藤が2008年8月20日 22:18に書いたブログ記事です。

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