はちじゅうのちょうせん

| | トラックバック(0)

慢性心不全。

なんじゃそりゃ、って感じですよね。

祖母が抱えてる病気です。

心不全って、普通、死因じゃないの。

死因が慢性的に起こるの?

なんだかよく分からない病気と付き合ってきた祖母が、

わたしが東京行きのバスに乗った夜、意識を失いました。

滞在わずか数時間にして、再度青森に戻ったわたし。

病室に入ると、前日までとは全く様子の違った祖母がいました。

管やら線やら、なんだかいっぱい身体につけて、

そこにいたのは、祖母であって祖母でないよう。

――

祖母の意識は一日で回復しました。

前日の祖母の様子を知る病院関係者が皆、驚くほどの回復力。

本当によかった。

それからは夏休みが終わるまで、ずっと祖母の側にいました。

こんなにも長い時間を祖母と過ごしたのは、いつぶりだったろう。

ある日、浅い眠りから目を覚ました祖母が、ぽやんと呟きました。

「これはね、はちじゅうのちょうせんなの」。

うちの祖母には、なぜだか、「おしん」も涙するような過去があります。

また、「おしん」には登場しない、デンジャラスな経験も多いです。

そんな、ひとり「九死に一生」スペシャルをこなしてきた祖母が、

「病気でダメんなるわけがない」と、自分に言い聞かせているようでした。

八十二にもなり、弱った身体の一体どこから、そんな力が湧き出てくるの?

力ない祖母の、魂の叫びのようなこの台詞は、わたしを感動させました。

そして、こんなにも強い人物の孫であることを、誇りに思いました。

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: はちじゅうのちょうせん

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://blog.waseyobi.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1609

このブログ記事について

このページは、近藤が2008年9月30日 22:47に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「決め手は、青森県産。」です。

次のブログ記事は「出会いと新発見の可能性」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.1