受験生の皆さんへ: 2008年10月アーカイブ

弱者を苛めるのは、たいてい弱者です。

デカ犬に向かって吠えるチビ犬と一緒です。

だから、苛めてるひとの方が惨めに見えます。

大衆の前で辱められているひとがいたら、皆さんはどうしますか?

正義のヒロインとして活躍するシナリオは、何本もできています。

こう言う。 ああ言う。 ああ殴る。 妄想の中のわたしは、怖いものなしです。

ただ、実際にやってみたのは、記憶にある限りで、二回でしょうか。

小学生のとき一回、浪人生のとき一回。

小学生のときのは取るに足らない話なので書きませんが、

浪人生のときのは、全くの他人を満員電車の中で救った(つもりな)のですから、

(自分なりに)勇気を振り絞って頑張った方です。 ご紹介します。

あれは、受験で早稲田に向かう途中、満員電車で付き添いの母と一緒に、

人間サンドウィッチになって揺られていたときのことです。

黄色いジャンパーの兄ちゃんが、スーツのおじさんに言い掛かりをつけたのです。

「朝っぱらからこんなの読んでんじゃねーよ」と。 その後もブツクサブツクサ。

おじさんが何を読んでたのか気になりつつ、いつまでも文句たれてる兄ちゃんに、

だんだん苛立ってきました。 罪がないおじさんは、迫力に圧され謝りました。

謝る必要ないじゃん! おじさん、謝っちゃダメだよ! こころの中で言いました。

にも関わらず、まだ何か言ってやがる!

何か、犯人(じゃないけど)の気を別の方向に逸らすいい方法はないか、と思い、

わたしが(車内にしては)割と大きな声で言った台詞、それが、

「うんこ漏れそう」

一緒にいた母唖然。

しかし、母の話によると、わたしの後ろに立っていたサラリーマンの方がオロオロ。

周りの方に多大なるご迷惑をおかけしながらも、作戦成功。 犯人は黙りました。

きっと、わたしと母の、「間に合う?」「ダメかも」、という会話に、

耳をそばだてていたのでしょう。

ドアが開くと、おじさんはそそくさと出て行きました。 当たり前です。 可哀相に。 

ひとの波に巻き込まれ、運よく兄ちゃんがわたしの前にきたので、

ここぞとばかり、電車の揺れのせいにして打つかってやりました。

本当は、おじさん自身を全く救えていないし、わたしがここまでやる必要はなかった、

と思いますが、今日が本番!という日に、朝から嫌な気分でいたくなかったのです。

これはつまり、おじさんを救う名目で実は、試験直前の自分を奮起させたのでした。

受験生の皆さん、群集心理に巻き込まれず、気持ちよく机に向かって下さい!

なぁんて、群集心理に巻き込まれたの、わたしの方ですけど。。。

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